「No Music,No Life」
言わずと知れたタワーレコードのキャッチコピーでありますが
タワーレコードの意図する訳は「
音楽があることで気持ちや生活が豊かになる」との事。
ああ、なるほど。そりゃあ良い言葉ですな。
しかし本社は潰れてしまいましたが( ´Д⊂ヽ
しかし、これを「
音楽がないと生きてる意味がない」的なニュアンスで
とらえるのはどーもくすぐったいというかキモイというか・・・
あんまり好きじゃないんですよ。そういう爆弾抱えて体当たり的な精神論って。
実際、音楽が無くたって生きて行けるもんなあ。
そんなに重いもんでもないっしょ、音楽って。
いわば人生の場面場面を彩る絵の具の様な物。
たとえ、その人生がモノトーンだったとしても、それにはそれの良さがある。
価値観というのは時代に応じて変わってきます。
ほんの少し前までは「アイドルはウンコしない」って思われていたらしいし
そんな生活臭を表に出すことは許されない風潮でした。
しかし、今時そんな事を言う人はよっぽどイタタな人しかいないですよね。
ところが今でもバンドマン達のヤング衆はこういう会話をする人が多い。
「デビューできなかったらバンド諦めて就職する!」
「そうだな!No Music,No Lifeだもんな!」
これは明らかに本来の意図からは大きく外れた発言と言えるでしょう。
36になるオッサンから見てもなんて前時代的な発想なんだと思います。
つーか、就職したって全然バンドなんぞできるがな。
できないのは、就職したからじゃなくて
オノレのタイムマネジメント能力が著しく低いだけじゃねえのかと。
なぜ、バンドってのは「
何かを犠牲にして成り立つ物」という風潮が抜けないんですかね。
そうやって自分を奮い立たせているのかも知れませんが
ぶっちゃけ、デビューできないぐらいで諦めれるんなら、
所詮その程度の思い入れしかないって事じゃないですかね。音楽という物に。
あと「バンドのかけもちはちょっと・・・・」とかも、今時(゚Д゚) ハア??と思いますね(笑)
勝ち負けなんて安っぽい判断を音楽活動に持ち込む事が
純粋じゃねえなあ、と思ってしまうんですね。一人の音楽好きとして。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」。ああ、確かにそうでしょう。
昔の人はええ事いう。
しかし、「一石二鳥」ということわざもある事を忘れてはいかんのですね。
ことわざなんて本来、ええかげんなモンですから。
本当に好きならそれを継続できる環境を整える事を考えりゃいいのですよ。
ExileはメンバーのHIROが社長を務める株式会社LDHに所属し
全員名刺もって営業に回ってます。
クレイジーケンバンドの剣さんは自らがダブルジョイレコーズの社長を務め
グッズの企画・制作まで手がけてるらしいし
元P-MODELの平沢氏はネット配信を有効に使い
JASRACを通さないビジネス展開で成功してはります。
「お金の事をいうヤツは純粋じゃない」というアホみたいな人もいますが
そんな人の言うことを聞く必要はありません(笑)
若いミュージシャンがお金の回り具合を知ることに
なにかマズイ事柄があるんでしょう、そういう人には。
そろそろ、いやらしいぐらいに著作権の分配の事とかを
知り尽くしてる10代後半のミュージシャンが出てきてもいい時代でしょう。
だってデビューして食うって事は「自分のビジネス展開」をするって意味ですから。
弁護士立てて事務所とバトルする、若いバンドマン達。
ああ、なんてステキな光景。
そうなっていけば、「何かを犠牲に成り立つもの」なんて風潮は
消え去っていくことでしょう。
「肩肘はらんと気楽に行こうぜ!」という意味で
「No Music,No Life」の言葉を使って欲しいものです。
以上、オッサンのヒトリゴトでした。
{XT_LOG_CONT}
{OTD_MAIN}