←Yahoo!メッセンジャーの7で通天閣と再会 / あさがきた→

あらためてネットというメディアを考えてみる

今日、テレビで「めちゃイケ」を見ていたら、なんと!
2006年4月3日の日記で紹介した「養老町の星、幸ちゃん」シャ乱Qをバックに歌っていた。

改めて経緯を紹介すると、
2006年1月8日の「NHKのど自慢」に初登場。
シャ乱Qのヒット曲「いいわけ」を独自の解釈で熱唱したのが世間への初登場である。

この暴走っぷりがまず「2ちゃんねる」等の実況掲示板で話題になり
それから間もなく動画がYoutube等のアップロードサイトに紹介される。

それからどんどんネット内では応援サイトはできるわMixiでコミュニティはできるわ、
どんどん膨れあがっていく幸ちゃん人気。

それで終わるかと思われた人気だったんだが
なんと関西が誇るバラエティ番組「探偵ナイトスクープ」
「あの幸ちゃんの『いいわけ』をフルバージョンで聞きたい」という依頼があり、
養老町民会館を借り切り、NHKに出演した際のバックバンドを招集し
「いいわけ」を歌いきったのである。

その時の動画がYoutubeに紹介されていた。
これで「幸ちゃん」は二度のテレビ登場を果たしたことになる。

そして今日、「めちゃイケ」でなんと本物のシャ乱Qをバックに
しかも全国ネットのゴールデンタイム(土曜日夜)という時間に歌いきるという快挙をなしとげた。

あちこちググってみると、なんと各種イベントにもお呼びがかかっているようだ。
シャ乱Qにしてみても、これははっきり言ってオイシイ出来事だと思う。
(再結成したとはいえちょっと話題性に弱かったと思うので)

まさにネットというメディアから登場したスター(?)ではある。

世界を見渡してみると実はこういう事例もある。

シカゴのマイナーバンドである「Ok Go」
彼らは"A Million Ways"という曲のビデオをメンバーの自宅裏庭(爆)で自ら撮影してサイトで公開。
それがあまりにもおもしろくて、クチコミで世界中に広まったのである。
(ちなみに予算は推定5ドル(笑)しかも一発撮りというすごい映像である)



これがその「A Million Ways」のビデオなんだが、これはもうすごい(笑)
ここまでやりこむそのすごさがいいのである。

これをマネして自分で動画を撮り、Youtubeにアップする人達が世界中で続出。
それを見た彼らはなんと、Youtube上で「ダンスビデオ・コンテスト」を開催。
優勝者には「自分達のステージで踊れる」という特典をつけた所、
話題が話題を呼んで一気にネット内で評判が広まっていった。

そして彼らが放った第二弾がこれである。「Here It Goes Again」


これはもう(笑)
スゴイ、の一言につきる。
ここまでのテイクを撮るのにどれぐらいの練習を重ねたのだろう。
ランニングマシーンを使うというアイデアもスゴイんだが
決して「かっこいい」とは言えない、このわけわからんダンスに時間をかける情熱がスゴイのである。

そしてこのビデオも人気爆発。
その結果、なんとMTVのVideo Music Awardに出演するという快挙を成し遂げたのである。

多分かけた予算は100ドルにも満たないだろう。
その分、時間はかかっていると思われるが(笑)

ブロードバンド時代においては根性とアイディア、そして情熱とオリジナリティさえあれば
誰にでもチャンスはあるって事ですなあ。

ほんの少し前まではこんな動画はデータデカすぎて誰にでも扱えるモノではなかった。
今はyoutubeが登場して、誰もが動画を投稿できる時代ですからねえ。

そしてネットというメディアは「誰もが簡単に発言、発表ができる」というメディアである。
こんな大阪の片隅に暮らしてるオイラみたいなヤツでも簡単にできるわけですから(笑)

それだからこそ既存の「テレビ」というメディアはネットを嫌うんでしょうね。

あのボクシング世界戦の微妙な判定にしても
「タノムサク・シスボーベー、鬼塚」戦の微妙さとあまり変わりなかったんだろうけども
あの時は「ネット」という文化がなかったわけですからねぇ。
こちら側はゴシップ記事読んでなるほど、って言うしかなかったんです。

ところが。
亀田戦の場合は、試合が終わった瞬間に「なんじゃそら!」という発言がネットを飛び回り
あちこちにアンケートのプログラムが立ち並び、
しまいにはTBSという放送局に対しての不満に発展していった。
(参考例:こんな事件もあります。「テロップねつ造事件」

誰もが簡単に発言できるわけではなかった昔に比べて、今はネットで誰もが発言できます。
個人的にはこういう世界ってのは非常に健全だとは思います。
マスコミを介さない発言集というのは無責任で乱暴な場合も多々ありますが
その分、マスコミが隠蔽したい真実もたくさん含まれていると思うので。
だってねぇ。英語のわかんない人からしたらテロップは普通、全部信用するもんな。
「検閲されない生の意見を聞ける」という見方をすれば、ネットてのはすごく良いものなんですよ。

ただ、その発言情報自体もねつ造という事もあるので危険です。
引退したグルメフロンティアという競走馬がいまして、それが「復帰する」という
2ちゃんねるに書かれた記事を鵜呑みにしたライターが、
なんと競馬雑誌「ギャロップ」にそれを掲載して失笑を買った事件がありました。

2ちゃんねるの管理人、ひろゆき氏の発言に
「嘘を嘘と見抜けない人には(掲示板を使うのは)難しい」
というのがあります。

この言葉は非常に深いと思うのです。
これは「掲示板」に限定せずに「ネット」という解釈をした方がいいと思います。
オイラ自身も2ちゃんねるはよく見てます。
楽器やアンプ、サイト作成等の色んなTipsをここから汲み取ってきました。
もちろんクソな情報やガセネタもありましたが、普通では知り得ない情報もありましたし。

最後には結局「自分の力量」という物が問われるんだと思いますね。

なんか犯罪が起こるたびにネット全体やゲーム文化のせいにする人もいますが
そんなもん、結局最後に判断するのは自分自身しかないんですな。
「自己責任」という言い方もしますが。
もうすでに「臭い物にふたをしろ」では到底無理なレベルにまで来ているんで
こういう「文化全体がワルイ」という言い方はどーか?と思います。
それとどううまく付き合っていくか?につきると個人的には考えています。

それと、ネットというモノは「情報のスピード化」を促進しました。
出会い系もしかり、Mixiに代表されるソーシャル・ネットワークや
昨日の日記で紹介したメッセンジャーソフトもそうですが
コミュニケーション方法自体も昔とは様変わりしましたね。

でもね。
判断基準ってのは昔から変わってはいないんですよ。
「人」と「人」のつながりってのは、最後は
「体温」とか「感情」とかそういう動物的なキーワードで決定されるわけですから。

結局、ネットというものは「ツール」でしかない。
便利さと引き替えに人としての判断基準まで失ってはいかん、と思います。

これからも便利な「ツール」としてネットというモノと付き合っていきたいですな。

{XT_LOG_CONT}

{OTD_MAIN}
| PC・Webの話題 | 12:01 AM | comments (2) | trackback (0) |
今日何気にケーブルテレビのMTVつけたら、やってましたよ。
『Here It Goes Again』
当たり前やけど、ネットで見るより音も画像もマトモやった。
ネットだけのアングラなもんやと思ってたけど、ちゃんとメジャーになってるねんなぁ〜
| 着メロ職人 | EMAIL | URL | 2006/09/11 12:08 PM | was2rcMw |
>着メロ職人さん
おお、さっそくMTVでやってましたかぁ。
個人的にこの『Here It Goes Again』はサウンドが好みです(笑)
なんとなく往年のナックを思わせる(爆)

もはやネットってのはアングラじゃないのかも知れませんねぇ。。
| Gaku | EMAIL | URL | 2006/09/12 05:47 AM | cxB/kusY |

http://strangeday.s31.xrea.com/blog/tb.php?464

Calender

New Informations

{POSTIT}

Profile

プロフィール写真
Gaku

1971.5.11生まれ
Blood type A

My Favorite Items

最近のお気に入りっす

{ZONUITEM}

QR Code

携帯電話アクセス用QRコード

携帯からも読めますぜ

ぬこ

Search

New Entries

Recent Comments

Recent Trackback

Categories

Archives

My Favorite Blogs

RSS & Atom Feeds

RSS2.0

Atom 0.3

Atom 1.0