Strange Days Blog～無名ギタリストの日常

テレビのニュースでやってた花見客と公園管理者の攻防。

オレの実家はテキヤである。
花見シーズンとか夏祭りのシーズンは学生時代からよく労働力として借り出された。
夏休みは長期バイトももちろんできない。
家の優先度第一。
Windowsで言えばカーネル並の優先度だったのだ。

たとえば天神祭。
あの広い広いエリアで繰り広げられるお祭り。
祭りの終わった後にはすさまじい量のゴミ。

誰が掃除して帰るかって？
主催者側ですよ。もちろん我々、テキヤの人達も含まれているのです。
そりゃもうね。ひどいもんですよ。
人ってここまで横柄になれるんかいって中学生で悟りましたもん。
朝5時ぐらいまでかかって商店街とかを掃除するんですから。

そういう体験がある故に、花見とかでゴミ散らかしているヤツ見たら腹が立ちます。
サクラの下で地面（芝生）で直火を起こしてるヤツ、ゴミ置いて帰るヤツ、
酔っぱらったあげくに木折るヤツ（これだから酒に飲まれるヤツはキライだ）。

挙げ句の果てにスクリーンとDJ機器持ち込んでテクノイベントやってるバカまで現れた。
そりゃ公園関係者に許可取ってるんならかまわんよ。
でもね、誰が日本の春を満喫しに来てる花見の席でそんなガシャガシャしたモン聞きたいねん。
誰にも望まれてないからさっさとよそのクラブかどっかでやれボケ！

ほんましょーもないとこだけ海外かぶれしやがってからに。
せめて琴でも弾け！大正琴でもええわい。
春やから無礼講？オレはそんなの認めんぞ。

オレはね。実は「ストリートライブ」ってモンにも否定的なんですよ。
望まれてない場所で音まきちらすって迷惑この上ないじゃないですか。
表現したいもんがあるかなんか知らんけど、それより先に人としての礼儀をわきまえろと。
その人というもんが出来上がってこその表現物やないか、と思うんですわ。
たくさんの人に見てもらいたいから、というんならそういう人が待ってるとこに行け、と。
そんなイベントやらハコやら探せばなんぼでもあるやないか。

それもある程度のクオリティがあって、人を引きつける物があれば話は別だが。

よくいるのが観光客とか買い物客であふれてるとこで座って下向いて
「シェリー！いつになれば～♪」とか
オマエ、ほんまに殺したろうかと。先にチューニングあわせんかいと。
それよりなにより、曲がりなりにもステージのつもりなんやったら
下向いて座ってるってどういう事やねん。
ほんでなんでみんなこの手のヤツってみんな尾崎やねん。
それやったら「Captain of the Ship（by、ナガブチ)」をフルコーラス完コピでやってみろと。

あんなもんね、歩行者天国で全裸でオナニーしてるみたいなもんですよ。
そんなもん誰がみたいっちゅうねん。
それなりのクオリティを構築してから人前に出てきやがれってんだ。

一度、天王寺駅近くで見た女の子。
アコーディオン持って弾き語りするんやけど、全部昭和歌謡。
周りにはお酒持ったオッチャン達が集まってやんややんやとゴキゲンさん。
「ちょっと！おっちゃん！ゴミはちゃんとそこの袋に入れてや！また警察くんで！」
「○○ちゃーん、あれ歌ってーやー！」
「え～～しゃーないなー。んじゃビール一本ちょうだいや」
「ええでええでーほなこれ！ビールな～」
「ありがと～！・・・・あれ？なんやこれ一番小さい缶やんおっちゃん！しゃーない一番だけ歌たろ！」

・・・・・・・・・・感動しましたよ。これこそストリートライブの正しい姿やないですか。
最高の需要と供給のバランス。そしてオッチャン達も元気もらえて、演奏者もゴキゲン。
あの女の子、すげー光ってた。
今でもいるんかなあ。

ホントに「歌姫」っているんやな、と思ったよ。

でも、オレは多分ストリートはやらない。
音楽を望まれている所でプレイする方がオレの性格に合ってる。
プレイの好き嫌いはあるかも知れないけど、みんな音楽を聴きに来てるわけだからね。
こっちも全開でプレイできるってもんですよ。

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