Strange Days Blog～無名ギタリストの日常

知人のお誘いを受けまして大阪メルパルクホールで行われた
呉汝俊（ウー・ルーチン）（公式サイト）のコンサートに行ってきました。

この京胡という楽器の音色を聞くのは初めてなので楽しみだった。
ああ、それこそ弦のこすれる音とかスリリングなんだろーなあ・・・・・・・

コンサート開始。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え？

なんと独奏だと思っていたら、カラオケが付いてました。
しかもバランス最低。
MD音源かと思うほどのレンジの狭い音+妙にコンプレッションされた音色。
弦のこすれる感じとか全く期待できません。
つーかね、目の前で弾いてる音が生演奏だとはとても思えないんです。
一気に期待を打ち砕かれた想いで興冷めしてしまったオレは寝てしまいました(泣)
このメルパルクホールでは過去に「麗蘭」を見たときにも眠ってしまった事があり
オレにとっては鬼門なのかも知れません。

4曲ぶっ通しでやった後にMC（進行役の人が出てきた）開始。
この呉汝俊（ウー・ルーチン）氏は京劇の男旦（女形）としての実績もあり
ここで2曲ほど歌も披露してくれた。

これがすげえウマイ。
あらゆる発声法を勉強したらしく、納得のうまさである。
しかし、バック演奏はカラオケ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

だってね、フェードアウトの曲あったんすよ？コンサートでフェードアウト！
ありえんですよマジで。

せめてもう少し予算だしてあげてさ、ピアノ一人ぐらい付けてあげた方が絶対いいのに・・・・・
まあ、お客さんの年齢層はほとんど韓流スターのファンと変わらない年齢層なので
これでもいいのかも知れないけど、耳の肥えた人には絶対に物足りないです。

ここで京胡の演奏に戻る。
しかし、構成上決められているのか知らないが単独で音色を出すことが一切なかった。
もうそりゃ徹底してるぐらいに。
レンジの狭いMD音に乗って一生懸命弾いてるんだけど、
音源のデキの悪さ（ドラム音なんて完全にGM音源ｗ）が災いして全然ライブ感がない。
エンディング間際に弦の音が少し残るので「あ、弾いてるんだ」とわかるけど
もうすこしバックにお金かけてあげようよavex。こりゃひどすぎるぜ？

そして意味不明の15分間休憩の後、二部がスタート。
前もって配られていたプログラムには曲名も全て書かれていて、
そこには「川の流れのように」と書かれていた・・・・・・・・

これ、まさか。

カラオケで歌う？え、マジですか？
独奏で京胡弾いてくれるんだよな？

イントロが流れ出して（モロ原曲のまま）出てきたのは白いスーツ姿の呉汝俊（ウー・ルーチン）氏。

ええええええええええ、歌うんかい！！！
美空ひばりのキーのまま、歌い上げた呉汝俊（ウー・ルーチン）氏。
いや、確かにウマイけども。
なんて目に見える安っぽい構成なんですか(泣)

そしてまた京胡。
バランスの悪い音源はずっと変わらずそのまま。

最後は花束が乱れ飛ぶ50歳以上限定の世界観がふんだんに盛り込まれコンサート終了。
一番最後は「花」をマイクなしで歌うという、涙なしでは見られない光景(泣)
結局、京胡本来の音色は聞けないまま終了してしまった。

なんかね、全然物足りないんですよ。
なんすかこの韓流スターみたいな扱いは。
もっと楽器自体をフィーチャーしたらいいのに。
本当にすごい人ってメロディ弾くだけでも充分伝わるんですよ。
そして絶対、呉汝俊（ウー・ルーチン）氏にはその力があるはずなのに。
カッコつかないならピアノと二人とかさ。
それこそPAなしでシンフォニーホールとかでやってほしいですよ。

この後、誘って頂いた人と居酒屋でゴハン食べたけども
全員同じ感想を持ってたみたいで安心した。

そして今日知人を通して知り合った人は、なんと、ハードダーツの元日本チャンピオン！！
色々興味深いお話を色々させていただいた。
やっぱ、ダーツ買うかなあ(笑)

今度もし呉汝俊（ウー・ルーチン）がホントの「独奏」でライブやるならもう一度見に行こう。
んで、歌なんて歌わなくていいですから、いやマジで。

{XT_LOG_CONT}

{OTD_MAIN}