Strange Days Blog～無名ギタリストの日常

うっとおしい雨の中、心斎橋まで仕事の打合せに行った。
物憂げになりそな気分のまま、クリスタ長堀を歩いて長堀橋駅まで歩く。

夕方、ラッシュアワーの直前になんとか間に合って、電車の中へ。

すると、前にいかにもな労働者風のおっちゃんが少し酒の匂いをさせながら座っていた。
周りには誰も座っていない。

例の如く、ブツブツと何かをつぶやきながら時折「どないなっとんじゃい！！」と叫び声を上げる。

駅に着くたびに乗り込んでくる乗客がおっちゃんの横に座るが
叫び声を上げるたびにそそくさと席を替わっていく。

オレも関わらないようにしようと思ってiPodのヘッドフォンを耳にしようとした瞬間、

「のう！どない思う？兄ちゃん！」

見事にロックオン完了。

うわー、つかまってもーた、じゃまくせー・・・・・・・と思いながら
おっちゃんが次に発した言葉でオレの考えが変わった。

「あの前原と永田のボケはええ加減にせえと思わんか？兄ちゃん？」

あれ？こりゃあおもしろそうじゃわ。と思ったオレは
「あー、あのメールの話かいな、おっちゃん」と言いながらおっちゃんの横に移動。

色々話を聞いていると、おっちゃんは昭和16年生まれの今年65歳。
あの高度経済成長期を働き盛りで駆け抜けた世代である。
池田内閣の時はどーだった、とかオリンピックの時はどーだったとか
興味深い話を色々聞かせてくれた。

「ワシラが仕事ない中でがんばって働いとんのにアイツラなんじゃい？国民をバカにしやがって」

雇用保険料を使って全国に宿舎（マンション）建てて、しかもその家賃が3ＬＤＫで２万円とかの
世の中だもんなあ。
搾取されるばかりやないかい、と思うやろうし
民意を代表して出て行ってるにも関わらず、
あーいうおバカな国会議員見たらそりゃあ腹が立つでしょう。
党員除名だけで半年間はお金出るらしいしさ。
そりゃ、誰でも国会議員なれるかっつーたらそーでもない。
人並み以上の努力があったからこそ、ああやって国会にでていけるわけだし微妙ですわな。

「でもな、あーいう奴らを選んだのもワシラ国民の責任でもあるしな」

酔っぱらってるかと思いきや意外とまともな会話ができる。
心底腹が立って、思わず心の叫びが口にでてしまったんだろうなあ。

「あ、ワシここで降りますわ。にーさん、ありがとね！」

なんやほとんどシラフやないかい（笑）

多分、世の中のしくみを知れば知るほど、オレもどんどん腹が立っていくに違いないだろう。

それでもがんばって生きていくしかない。
複雑な思いと共に、「少し勉強してみるかな」という小さな決意をして家路についた。

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